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アンリ・ワロン その生涯と発達思想

21世紀のいま「発達のグランドセオリー」を再考する

アンリ・ワロン その生涯と発達思想

ワロンの魅力的な人物像と発達思想を解説し、現代発達心理学における〈ワロン的な見方〉の重要性を説く。

著者 加藤 義信
ジャンル 心理 > 発達心理
教科書 > 参考図書 > 心理
出版年月日 2015/10/15
ISBN 9784571230530
判型・ページ数 A5・224ページ
定価 本体2,800円+税
 

目次

第1部 アンリ・ワロンの人と思想
 第1章 アンリ・ワロンの人と生涯
  1.序
  2.子ども時代
  3.青年前期
  4.青年中期――20歳代から30歳代へ
  5.青年後期――第一次世界大戦、そして結婚
  6.壮年前期――「発達の理論家ワロン」の誕生
  7.壮年後期――第二次世界大戦、そしてレジスタンス
  8.晩年――戦後の日々
  コラム1 制度形成史的観点から見たフランス心理学(1):19世紀末~第二次大戦前まで
 第2章 アンリ・ワロンの発達思想の現代性
  1.1980年代以降の発達のグランドセオリーの退潮
  2.アメリカと日本におけるワロンの位置
  3.ワロンを通して近代の発達思想の遺産を受け継ぐ
  4.ワロンの先駆的アイデアを21世紀に生かす
  コラム2 制度形成史的観点から見たフランス心理学(2):第二次大戦後
 第3章 アンリ・ワロンの発達論はなぜ難解か?
  1.日本におけるワロン受容――その不十分さの理由
  2.ワロンはなぜ私たち日本人にわかりにくいか?
  3.アンリ・ワロンの方法的態度
  コラム3 ワロンとピアジェ:異なる理論を生み出した背景の違い

第2部 アンリ・ワロンの発達思想:各論
 第4章 アンリ・ワロンの発達思想のエッセンス
  1.アンリ・ワロンの発達思想の基本特徴
  2.ワロン的に子どもを見るとはどういうことか?
  3.発達を「非連続」として捉える思想
  4.姿勢、情動、運動、表象の連関と対立に注目した発達論
  コラム4 ワロンとその教え子たち(1):ルネ・ザゾ
 第5章 アンリ・ワロンの表象発生論
  1.乳児の認知発達研究の進展と表象発生問題
  2.「表象」とは何だろうか――表象の語義について考える
  3.表象発生問題の思想的、文化的基盤
  4.アンリ・ワロンの表象発生論
 第6章 アンリ・ワロンの描画発達論――リリアン・ルルサとの共同研究を中心として
  1.なぜ描画発達研究であったのか?
  2.リュケ批判としての、ワロンとルルサの描画発達研究
  3.1957年グラフィスム論文が明らかにしたこと
  4.1958年人物画論文が明らかにしたこと
  5.ワロンとルルサの描画発達研究の今日的意義
  コラム5 ワロンとその教え子たち(2):リリアン・ルルサ
資料1 アンリ・ワロン年表
資料2 アンリ・ワロン邦訳図書・関連書一覧

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内容説明

心理学史を飾るビッグネームでありながら、その理論が広く理解されることはなかったワロン。その生涯を振り返り、現代発達心理学への示唆に富む彼の発達思想を解説する。

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