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文化を映し出す子どもの身体  新刊

文化人類学からみた日本とニュージーランドの幼児教育

文化を映し出す子どもの身体

日本とニュージーランドでのフィールド調査とフーコーらの身体論を基に、幼児教育が含む文化的前提を解明。

著者 レイチェル・バーク
ジュディス・ダンカン
七木田 敦 監訳
中坪 史典 監訳
飯野 祐樹
大野 歩
田中 沙織
島津 礼子
松井 剛太
ジャンル 保育
出版年月日 2017/08/20
ISBN 9784571110412
判型・ページ数 4-6・294ページ
定価 本体3,200円+税
 

目次

第1章 序
 本章の概要
 個人的関係性
 理論的基盤
 出来事の背後の方法論
 フィールド
 ニュージーランドと日本における幼児教育の発展
 本書の概要

第2章 子どもの身体をめぐる論争
 本章の概要
 むき出しの身体
 ニュージーランドの幼児教育で保護される身体
 日本の子どもの身体に対する安全管理
 子どもの身体の枠組み
 排泄と身体
 文化的論争で扱われる子どもの身体

第3章 カリキュラムを身体化すること
 本章の概要
 感覚遊びにおける身体
 現代的な生活様式への対位法としての身体
 身体技法
 身体的自己
 カリキュラムを身体化するとは

第4章 リスクと身体
 本章の概要
 リスク論について
 リスク社会での子どもの立場
 危険な遊び――文化的に争点となった場所としての幼稚園の遊び場
 リスク管理のための教育学
 リスクを最小限にするための境界線とは
 安全な監視についての文化的定義
 リスクの認識と身体

第5章 規律としての身体
 本章の概要
 声の分解
 衝突と対立
 時間と空間の利用
 医学的まなざしから捉えた子どもの身体
 規律としての身体

第6章 自然の象徴としての身体
 本章の概要
 汚れと身体
 社会の縮図としての身体
 身体の浄化
 食事の場面と不適当なもの
 汚れ、汚穢、浄化を振り返って

第7章 異なった文脈における身体
 本章の概要
 子どもの身体
 汚れや汚穢へのアプローチ
 総括


[著者紹介]
レイチェル・バーク(Rachael S. Burke)
マッセー大学大学院修了(ニュージーランド)。博士(社会人類学)。博士課程ではニュージーランドと日本の保育文化に内在する暗黙的な文化的習慣を検討し、本著の元となる博士論文を執筆。修士課程でも自身の北海道での滞在経験で得られた情報を基に、文化人類学の観点から幼児教育における社会化の過程を検討した。2014年には特別研究員(日本学術振興会)として広島大学に滞在。映像人類学の観点からニュージーランドと日本の幼児教育における文化的実践の比較検討を行った。

ジュディス・ダンカン(Judith Duncan)
元カンタベリー大学(ニュージーランド、クライストチャーチ)教育学教授。博士(哲学)。教育活動および研究の関心は、幼児教育、子どもの発言、ジェンダー教育、幼児教育政策とその実践である。多くの保育に対する学際的調査・研究に携わり、いずれのプロジェクトでも子どもと保護者を中心にした検討を行った。2015年没。

[監訳・訳者紹介]※初版刊行時のものです
七木田 敦(ななきだ・あつし)
広島大学大学院教育学研究科附属幼年教育研究施設(幼児教育学)教授。博士(教育学)。専門は幼児教育学、特別支援教育学。幼稚園や小学校への巡回相談等で障害のある子どもの発達支援を研究。2003年にはオタゴ大学特別研究員として1年間ニュージーランドに滞在し、以後ニュージーランドを中心に国際的な幼児教育の研究を行っている。主な著書に『「子育て先進国」ニュージーランドの保育:歴史と文化が紡ぐ家族支援と幼児教育』(福村出版、2015年)、『特別支援教育のプロが通常学級の気になる子の「困った」を解決します!』(学研教育出版、2015年)、『発達が気になる子どもの行動が変わる! 保育者のためのABI(活動に根ざした介入)実践事例集』(福村出版、2017年)など。

中坪史典(なかつぼ・ふみのり)
広島大学大学院教育学研究科准教授。博士(教育学)。専門は幼児教育学。保育実践におけるフィールドワーク、保育者の専門性、園内研修とリーダーシップ、保育の質が子どもの発達に与える影響などの研究に取り組んでいる。主な共著に『映像で見る主体的な遊びで育つ子ども:あそんでぼくらは人間になる』(エイデル研究所、2016年)など。

飯野祐樹(いいの・ゆうき)
弘前大学教育学部講師。博士(教育学)。専門は保育学、幼児教育学。ニュージーランドの保育実践に関する研究、保育の質評価に関する研究、幼保小連携・接続に関する研究などを行っている。2009年にニュージーランドのカンタベリー大学に特別研究員として滞在し、滞在期間中は現地の保育施設で補助教員として勤務。

大野 歩(おおの・あゆみ)
大分大学教育学部准教授。博士(教育学)。専門は保育学、幼児教育学。文化人類学を修めた後、保育学・幼児教育学の道に入る。スウェーデンの保育政策や保育実践に関する研究を基盤とし,遊びや生活場面における子どもの姿の観察を中心に据えて、乳幼児期における学びや保育評価の研究を行っている。

田中沙織(たなか・さおり)
九州女子大学人間科学部人間発達学科准教授。佐賀大学大学院教育学研究科保健体育専修修了後、広島大学大学院教育学研究科博士課程に進学し、博士号(教育学)を取得。専門は幼児教育学、保育学。研究テーマは幼児期の身体活動及び健康である。幼稚園、保育所において調査研究助言や研修を行っている。

島津礼子(しまづ・れいこ)
広島大学大学院教育学研究科研究員。博士(教育学)。専門は、幼児教育学、比較国際教育学、ESD(持続可能な開発のための教育)。子育て支援に関する研究を中心に行っている。共著に『子ども理解のメソドロジー:実践者のための「質的実践研究」アイディアブック』(ナカニシヤ出版、2012年)など。

松井剛太(まつい・ごうた)
香川大学教育学部准教授。博士(教育学)。専門は保育学、幼児教育学。障害のある子どもやその家族の支援に関する研究を行い、保育所・幼稚園等の巡回相談にも携わっている。共著に『「子育て先進国」ニュージーランドの保育:歴史と文化が紡ぐ家族支援と幼児教育』(福村出版、2015年)、『発達が気になる子どもの行動が変わる! 保育者のためのABI(活動に根ざした介入)実践事例集』(福村出版、2017年)。

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内容説明

子どもの身体の扱いに着目し、日本とニュージーランドの幼児教育が無意識に前提とする文化的価値観を解明。両国でのフィールド調査結果をフーコーらの身体論から読み解く。

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