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心理社会的ケアマニュアル  新刊

傷ついた心に寄り添うために

心理社会的ケアマニュアル

精神科医の著者が紛争や災害で心に傷を負った人々のために取り組んできた心理社会的ケアをわかりやすく解説。

著者 桑山 紀彦
ジャンル 心理 > 臨床心理
出版年月日 2017/08/20
ISBN 9784571240621
判型・ページ数 B5・132ページ
定価 本体1,700円+税
 

目次

はじめに

1 基礎知識
 1 概 念
 2 トラウマとは?
 3 PTSDとは?
 4 PTSDの三大症状
   回避症状
   侵入症状
   過覚醒症状
 5 回復の三段階
   第一段階「安心と安全の確保」
   第二段階「語りと服喪追悼」
   第三段階「社会との再結合」
 6 心理社会的ケアが果たす役割
 7 心理社会的ケアの流れ

2 二次元表現
 1 写真言語法――1枚の写真
 2 写真言語法――複数枚の写真
 3 描画法
   テーマの設定方法
   テーマ:失ったもの――「もの」から「こと」へ
   テーマ:好きなことと嫌いなこと
   テーマ:自分の気持ち――相反する感情
   テーマ:最も描かなければならない課題へ
   評価の方法

3 三次元表現
 1 粘土細工
   テーマの設定方法
 2 ジオラマ制作
   具体的な進め方
   評価の方法
   注意すべき点
 3 はりがねの人生(Wiring Life)
   具体的な進め方
   評価の方法

4 四次元表現
 1 音楽ワークショップ
   具体的な方法
   楽曲作り
   歌詞作り――キーワード法
   歌の練習
   レコーディング
   廃材打楽器作り
   総合練習
   演奏会
   発表の収録
   評価の方法
   注意すべき点
 2 映画ワークショップ
   目指すもの
   シナリオ作り
   絵コンテ作り
   現場での撮影
   編集作業
   上映会
   注意すべき点
   評価の方法
 3 演劇ワークショップ
   用意するもの
   シナリオ作り
   読み合わせ
   立ち稽古
   本稽古
   発 表
   評価の方法
   注意すべき点

5 震災後の「こころのケアセミナー」
 1 被災後の4期
 2 急性ストレス反応
 3 子どもたちのこころの特徴
 4 子どもに現れやすい変化
 5 「急性ストレス反応」を起こしている子どもたちに対してできること
 6 具体的なアドバイス
 7 被災した子どもたちのこころに関わるときのQ&A

6 まとめ
 1 発想力と想像力
 2 活動への障害
 3 暴露法との違い
 4 疑念への答え方
 5 結 び


[著者紹介]※初版刊行時のものです
桑山紀彦(くわやま・のりひこ)
認定特定非営利活動法人地球のステージ代表理事
心療内科医・精神科医・精神保健指定医・医学博士

 1989年のタイ―カンボジア国境難民キャンプ「力オイダン」での活動を皮切りに、国際協力活動を展開。これまで60ヶ国以上で活動。1994年ノルウェーのオスロ大学附属「心理社会難民センター(Psychosocial Centre for Refugees)」に留学。心理社会的ケアの理論と実践を学ぶ。
 1996年、世界の出来事を映像と音楽で伝えるライブステージ「地球のステージ」を初演。口コミで全国に拡がる。
 2002年、「地球のステージ」はNPO法人となり、本格的な国際協力活動も展開。その後多くのNGOと関わり、湾岸戦争後のイラク、ソマリア、旧ユーゴスラビアなどで活動。2003年のイラン南東部大震災以降は、世界各国の被災地で「心理社会的ケア」を実践。現在もパレスチナ自治区ガザ地区およびヨルダン川西岸における心理社会的ケアと、東ティモ一ルにおける保健医療活動、ミャンマーにおける教育支援を継続。全国の学校現場を中心に、国際理解講座としての「地球のステージ」公演を継続。2009年に山形市から宮城県名取市の海沿いに転居。
 2011年3月11日の東日本大震災による津波で被災しながらも、翌日より2ヶ月間、24時間クリニックを開き、緊急医療救援を行うと同時に、同年6月からは地元名取市の被災した子どもたちへの心理社会的ケアを展開。
 2016年4月、神奈川県海老名市に移り、「海老名こころのクリニック」を開業。日々不登校、引きこもりの子どもたちのケアを続けると同時にパレスチナ、東ティモール、ミャンマーで国際協力を展開中。
 国際協力の現場や東日本大震災での被災、その後のこころのケアなどの様子を、大画面の映像とライブのオリジナル音楽で伝えるコンサート「地球のステージ」公演は、全国の学校現場などを中心に年間200公演ほどを行いながら、2017年には3500回の公演数を超えた。
 専門は児童思春期精神医学、トラウマ精神医学、難民精神医学、多文化間精神医学。岐阜県高山市出身。

医師活動経歴
1987年 山形大学医学部卒業、医師免許取得
1992年 山形大学医学部大学院卒業。医学博士取得
1994年 ノルウェー王国オスロ大学附属「心理社会難民センター」留学
2009年 「東北国際クリニック」開業、院長となる
2011年 東日本大震災による津波で被災。翌日より2ヶ月間24時間体制で診療を行う
     同年6月より宮城県名取市内の小中学校にて心理社会的ケア開始
2016年 神奈川県海老名市に転居。「海老名こころのクリニック」を開業。院長となる

NPO/NGO活動経歴
1989年 タイ―カンボジア国境で国際協力活動開始
1991年 湾岸戦争後のイラクに緊急医療救援で入る
1992年 カンボジアでの医療支援活動開始(~96年)
1994年 ソマリアに緊急医療救援で入る
1995年 旧ユ一ゴスラビアで心理社会的ケア開始(~98年)
1996年 「地球のステージ」公演開始
2000年 東ティモールにおける医療救援&支援活動開始(~継続中)
2002年 「地球のステージ」が特定非営利活動法人の認証を取得
2003年 パレスチナ自治区ガザ地区における心理社会的ケア開始(~継続中)
2004年 イラン南東部大震災支援
2005年 スリランカ津波被害支援
     パキスタン北部大震災支援
2006年 ジャワ島中部大震災支援
2008年 ヨルダン国内のイラク人難民支援
     四川大震災支援
2009年 ガザ地区空爆下における緊急医療救援
2011年 東日本大震災で被災。緊急医療救援、こころのケア開始
2012年 津波復興祈念資料館「閖上の記憶」設立(~継続中)
2013年 “認定”特定非営利活動法人格取得
     ヨルダンにおけるシリア人難民支援開始(~継続中)
2016年 熊本地震支援で、こころのケア実施
     ミャンマー中部シャン州、パオ族への教育支援開始(~継続中)
2017年 パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区における心理社会的ケア開始(~継続中)

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内容説明

精神科医・心療内科医である著者が20年にわたり取り組んできた紛争や災害等で傷ついた人々の心のケア(心理社会的ケア)を、これから取り組む人のためにわかりやすく解説。

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