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5 認知症 (これからの対人援助を考える くらしの中の心理臨床)

5 認知症

認知症の人や介護者への支援を22の事例で紹介し、認知症における心理臨床の役割と意義について論じる。

著者 野村 俊明 監・編
青木 紀久代
堀越 勝
北村 伸
ジャンル 心理 > 臨床心理
シリーズ 心理 > これからの対人援助を考える くらしの中の心理臨床
出版年月日 2017/09/30
ISBN 9784571245558
判型・ページ数 A5・244ページ
定価 本体2,000円+税
 

目次

イントロダクション

第I部 事例編
 第1章 医 療
  事例1 認知症初期における記憶検査とWAIS-Ⅲの活用例
      ――危険な自動車運転を契機に受診した男性症例
  事例2 神経心理学的検査の事例
      ――前頭側頭葉変性症疑いの患者への認知機能精査のための検査
  事例3 外来での個別カウンセリング
      ――精神症状を呈する軽度認知障害の患者への介入
  事例4 外来における介護家族への心理教育プログラム
      ――介護負担の軽減と問題解決を目的とした介入
  事例5 介護準備家族を対象とした個別カウンセリング
      ――親との葛藤を抱えた介護準備家族へのサポート
  事例6 認知的リハビリテーションの介入事例
      ――現実見当識ほか記憶のリハビリテーション

 第2章 家庭・地域
  事例7 認知症の早期発見事例
      ――独居高齢女性の早期発見・早期対応ケース
  事例8 困難事例の検討会議におけるコンサルテーション
      ――地域の困難事例に対する助言活動
  事例9 認知症早期発見・早期診断推進事業におけるアウトリーチ事例
      ――本人・家族の抱える困難に向き合う支援
  事例10 介護離職を考えた患者への対応
      ――心理相談とケースワーク
  事例11 若年性認知症の事例(アセスメント、職場への説明、理解)
      ――相談初期の対応と多職種連携
  事例12 家族介護者の心理教育
      ――認知症の家族介護者の集団心理教育プログラム
  事例13 家族会
      ――地域の介護者の会での支え合いによる介護者支援
  事例14 介護家族の理解と支援
      ――母親の徘徊に悩む家族の継続面談から
  事例15 認知症発症への不安を抱えた相談者の介入事例
      ――継続相談を通して、不安に寄り添い支える
  事例16 認知症とうつ
      ――うつ病が疑われた認知症高齢女性の事例

 第3章 施 設
  事例17 認知症デイケア利用者への介入事例
      ――能力低下により独居継続が困難となってきた認知症の人
  事例18 介護施設における非薬物療法
      ――認知症を抱えた特別養護老人ホーム入所者に対する個人回想法
  事例19 高齢受刑者への支援
      ――地域生活定着支援事業の活用

 第4章 支援者支援
  事例20 認知症介護専門職に対する研修
      ――研修を臨床心理的地域援助の視点からみる
  事例21 介護専門職への支援
      ――ケアマネジャーのケース理解と対応へのサポート
  事例22 認知症サポーター養成講座
      ――小学校における認知症サポーター養成講座の実施

第Ⅱ部 理論編
 1 認知症の診断と治療
 2 認知症の周辺――高齢者によくみられる精神疾患
 3 認知症をとらえる心理アセスメント
 4 認知症の人へのケア――心理職の役割
 5 認知症家族介護者の心理と支援
 6 認知症を対象とする心理療法的アプローチ
 7 「街ぐるみ認知症相談センター」の実践と役割

第Ⅲ部 資料編
 1 統計資料
 2 診断基準
 3 治療・相談機関


[監修者/編者紹介]※初版刊行時のものです
野村俊明(のむら・としあき)
日本医科大学医療心理学教室教授。医学博士。精神保健指定医・精神科専門医・精神科指導医・臨床心理士。主な著書に『非行精神医学──青少年の問題行動への実践的アプローチ』(共著、医学書院、2006年)、『生命倫理の教科書──何が問題なのか』(共編著、ミネルヴァ書房、2014年)など。

青木紀久代(あおき・きくよ)
お茶の水女子大学基幹研究院准教授。博士(心理学)。臨床心理士。主な著書に『いっしょに考える家族支援──現場で役立つ乳幼児心理臨床』(編著、明石書店、2010年)、『社会的養護における生活臨床と心理臨床』(共編著、福村出版、2012年)など。

堀越 勝(ほりこし・まさる)
国立精神・神経医療研究センター 認知行動療法センター センター長。クリニカル・サイコロジスト(マサチューセッツ州)。主な著書に『精神療法の基本──支持から認知行動療法まで』(共著、医学書院、2012年)、『ケアする人の対話スキルABCD』(日本看護協会出版会、2015年)など。

北村 伸(きたむら・しん)
日本医科大学武蔵小杉病院特任教授。神経内科専門医・神経内科指導医・老年精神医学会専門医・老年精神医学会指導医・老年医学会専門医・老年医学会指導医。主な著書に『痴呆性疾患の画像診断シリーズ 1~6巻』(共著、ワールドプランニング、1997~1998年)、『加齢と神経内科の病気の話』(老人病研究会、2014年)など。


[執筆者一覧]※所属は初版刊行時のものです
稲垣千草  日本医科大学武蔵小杉病院認知症センター
岩元健一郎 国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター
扇澤史子  東京都健康長寿医療センター精神科
小野寺敦志 国際医療福祉大学大学院医療福祉学研究科
樫村正美  日本医科大学医療心理学教室
川島義高  国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所精神薬理研究部
川西智也  日本医科大学武蔵小杉病院認知症センター
川村綾子  日本医科大学武蔵小杉病院神経内科
北村 伸  編者
田島美幸  国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター
根本留美  日本医科大学武蔵小杉病院認知症センター
野村俊明  監修者・編者
原 祐子  公益財団法人西熊谷病院
深津 亮  公益財団法人西熊谷病院/埼玉医科大学総合医療センター
藤里紘子  国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター
堀 恭子  聖学院大学
無藤清子  訪問看護ステーションしもきたざわ
森脇正弘  東海旅客鉄道株式会社健康管理センター
山下真里  日本医科大学武蔵小杉病院認知症センター
吉原美沙紀 国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター
若松直樹  新潟リハビリテーション大学医療学部リハビリテーション学科

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内容説明

超高齢社会日本で身近な存在となった「認知症」。認知症の人や介護者、発症への不安をもつ人への支援を22の事例で紹介し、認知症における心理臨床の役割と意義について論じる。

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