ホーム > 虐待を受けた子どもが住む「心の世界」
目次
序章 イントロダクション――子ども虐待とそれをする親たち【深谷昌志・深谷和子】
1.子ども虐待の件数の増加
2.虐待されやすい子――発達に偏りのある子どもの存在
[1]発達の偏り(発達障害)をめぐって
[2]子ども虐待の専門外来の資料から
[3]発達に偏りをもつ子の出現率――文科省調査から
[4]「育てるのが難しい子ども」の増加
3.子どもを虐待する親たちの背景――子育てにつまずく人々
[1]家族サイズの縮小――周囲に人の目とかかわる人のいない環境での育児
[2]「親性(おやせい)」(養育性)の乏しい(母)親
[3]自分自身が抱える問題で精一杯の(母)親
[4]各種の障害や著しい文化的偏りをもつ(母)親
4.虐待されている子の発見とそれへの対応
[1]多くの目による早期の発見と関係者と関係機関の連携・協力
[2]「心に寄り添う」支援――虐待された子どもとかかわる際に
1章 里親と里子のプロフィール【深谷昌志・深谷和子】
1.全国里親アンケート調査の概要
2.里親という名の人々
[1]委託開始年齢と家族構成
[2]里親の養育歴
[3]里親を志願した動機
[4]里子を育てる難しさ
[5]養育返上を考えたこと
3.里子とはどんな子か(抽出児=Aちゃん)
[1]年齢と学校段階
[2]それまで里子のいた環境
[3]学校適応
[4]虐待の有無
[5]対人関係を築く力とその発達の偏り
2章 里親の養育困難の日々――里親の疲労、虐待の跡と発達障害【深谷和子】
1.養育の難しい里子を抱えた里親の精神的・身体的疲労(ワークストレス)
2.里子の中にある問題と養育困難
[1]虐待と養育困難
[2]学業成績と養育困難
[3]LDに近い傾向と養育困難
[4]「人間関係の不器用さ」と養育困難
[5]「人の気持ちへの鈍感さ」と養育困難
[6]「不安定性」(やや大きな性格の偏り)と養育困難
3.養育困難と里子のそれまでの環境
3章 戸惑う里子たち――里親の家に来たときの子どもの姿【深谷和子】
はじめに
[1]里子文化の違い
[2]ミオよ わたしのミオ
[3]里子の「内的な世界」への接近
1.戸惑いの中にいる里子の姿――21件の事例から
[1]退行(赤ちゃん返り)――乳を探る、赤ちゃん言葉を使う、「だっこ」をせがむ、わがままにふるまう
[2]探索と反発(試し行動)――いらだち、暴れる、反抗
2.里親が「ふつうの子には考えられない」とした里子の行動――81件の事例から
[1]デタッチメント
[2]生活体験の欠損
[3]反抗・暴力・混乱
[4]非行・不道徳
[5]不連続・不安定・ムラ
[6]心を閉ざす・独り言・固まる・別世界に入る
[7]ルーズ・無気力・自立性のなさ
[8]まとめ
4章 虐待を受けた子が住む「心の世界」――里親が子どもの上に見た虐待の影【深谷和子】
1.子どもの「心の世界」に接近することの難しさ
2.アンケート項目の解説
[1]マーク等の解説
3.里子が住む心の世界――102件の事例から
[1]里子を包む「不安と恐怖」――現実の脅威、記憶の中の脅威
[2]不安から逃れるために――外に向かっての攻撃、スキンシップを求める、自分を閉ざして内にこもる
[3]心の裡と欲求――いらだち、羨望、助けてほしい、死にたい
[4]いつまでも消えない不安
[5]「自分は世界から大切に思われていない」――まとめに代えて
5章 「心の通じ合い」――里子の養育を支える要因【深谷和子】
1.養育返上を考えた里親
2.気持ちの通じ合いをめぐって
3.里子養育に破綻しかけている人々
4.気持ちの通じ合いを阻むもの
5.「傾聴」による支援
[1]『窓ぎわのトットちゃん』から
[2]「あなたは大切な人」というメッセージ
[3]「関係」の成立
6.養育のつまずきを乗り越えさせるもの
6章 養育返上を考える【青葉紘宇】
1.行政統計から見た里親子不調
[1]児童相談所のデータによる不調
[2]厚労省福祉課データによる不調
2.不調について考える
[1]不調の意味
[2]里親子の相性
[3]不調への対応
3.不調事例から考える
7章 児童養護施設職員が望む「子育て支援」――全国「児童養護施設」調査から指導員の声を拾う【深谷昌志】
はじめに
1.児童養護施設で働く人たちの状況
[1]児童養護施設調査の枠組み
[2]施設職員の状況
[3]施設の人手不足と過労
2.児童養護施設で働く人々の声
[1]扱いの困難な子どもが増えた
[2]扱いの難しい子との対応に疲労困憊
[3]扱いの難しい子の接し方に求められるもの
[4]人材が集まらない
3.子育て支援員制度との関連
[1]子育て支援員に望むこと
[2]子育て支援員に託したいこと
[3]里親と児童養護施設の協力体制を築く
終章 里親をしてよかったか【深谷昌志・深谷和子・青葉紘宇】
1.実親との交流のない里子たち
2.親権か、子どものウエルビーイングか
3.里子との18歳以降の関係
4.週末里親――里子、里親にたくさんのゲストハウスを
5.また里子を預かりたいか
6.里親をしてよかった!
7.まとめ――里親への「子育て支援」のために
【付録資料】※弊社「データのダウンロード」ページ、または、当ページ「内容説明」欄にて下記資料データを入手できます
1.第2回全国里親調査:調査票
2.第2回全国里親調査1:集計表(度数)
3.第2回全国里親調査2:集計表(構成比)
[著者略歴]※初版刊行時のものです
深谷昌志(ふかや・まさし)
東京成徳大学名誉教授(教育社会学専攻)。奈良教育大学教授、放送大学教授、静岡大学教授、東京成徳大学教授を経て現職。
深谷和子(ふかや・かずこ)
東京学芸大学名誉教授(児童臨床心理学専攻)。筑波大学教育相談研究施設助手、東京学芸大学教授、東京成徳大学教授を経て現職。
青葉紘宇(あおば・こうう)
里親、社会福祉士。少年院教官、障害者施設、児童相談所を経て、NPO法人「東京養育家庭の会」理事長、NPO法人「こどもの地域生活サポーターこぴあ」理事長。
1.子ども虐待の件数の増加
2.虐待されやすい子――発達に偏りのある子どもの存在
[1]発達の偏り(発達障害)をめぐって
[2]子ども虐待の専門外来の資料から
[3]発達に偏りをもつ子の出現率――文科省調査から
[4]「育てるのが難しい子ども」の増加
3.子どもを虐待する親たちの背景――子育てにつまずく人々
[1]家族サイズの縮小――周囲に人の目とかかわる人のいない環境での育児
[2]「親性(おやせい)」(養育性)の乏しい(母)親
[3]自分自身が抱える問題で精一杯の(母)親
[4]各種の障害や著しい文化的偏りをもつ(母)親
4.虐待されている子の発見とそれへの対応
[1]多くの目による早期の発見と関係者と関係機関の連携・協力
[2]「心に寄り添う」支援――虐待された子どもとかかわる際に
1章 里親と里子のプロフィール【深谷昌志・深谷和子】
1.全国里親アンケート調査の概要
2.里親という名の人々
[1]委託開始年齢と家族構成
[2]里親の養育歴
[3]里親を志願した動機
[4]里子を育てる難しさ
[5]養育返上を考えたこと
3.里子とはどんな子か(抽出児=Aちゃん)
[1]年齢と学校段階
[2]それまで里子のいた環境
[3]学校適応
[4]虐待の有無
[5]対人関係を築く力とその発達の偏り
2章 里親の養育困難の日々――里親の疲労、虐待の跡と発達障害【深谷和子】
1.養育の難しい里子を抱えた里親の精神的・身体的疲労(ワークストレス)
2.里子の中にある問題と養育困難
[1]虐待と養育困難
[2]学業成績と養育困難
[3]LDに近い傾向と養育困難
[4]「人間関係の不器用さ」と養育困難
[5]「人の気持ちへの鈍感さ」と養育困難
[6]「不安定性」(やや大きな性格の偏り)と養育困難
3.養育困難と里子のそれまでの環境
3章 戸惑う里子たち――里親の家に来たときの子どもの姿【深谷和子】
はじめに
[1]里子文化の違い
[2]ミオよ わたしのミオ
[3]里子の「内的な世界」への接近
1.戸惑いの中にいる里子の姿――21件の事例から
[1]退行(赤ちゃん返り)――乳を探る、赤ちゃん言葉を使う、「だっこ」をせがむ、わがままにふるまう
[2]探索と反発(試し行動)――いらだち、暴れる、反抗
2.里親が「ふつうの子には考えられない」とした里子の行動――81件の事例から
[1]デタッチメント
[2]生活体験の欠損
[3]反抗・暴力・混乱
[4]非行・不道徳
[5]不連続・不安定・ムラ
[6]心を閉ざす・独り言・固まる・別世界に入る
[7]ルーズ・無気力・自立性のなさ
[8]まとめ
4章 虐待を受けた子が住む「心の世界」――里親が子どもの上に見た虐待の影【深谷和子】
1.子どもの「心の世界」に接近することの難しさ
2.アンケート項目の解説
[1]マーク等の解説
3.里子が住む心の世界――102件の事例から
[1]里子を包む「不安と恐怖」――現実の脅威、記憶の中の脅威
[2]不安から逃れるために――外に向かっての攻撃、スキンシップを求める、自分を閉ざして内にこもる
[3]心の裡と欲求――いらだち、羨望、助けてほしい、死にたい
[4]いつまでも消えない不安
[5]「自分は世界から大切に思われていない」――まとめに代えて
5章 「心の通じ合い」――里子の養育を支える要因【深谷和子】
1.養育返上を考えた里親
2.気持ちの通じ合いをめぐって
3.里子養育に破綻しかけている人々
4.気持ちの通じ合いを阻むもの
5.「傾聴」による支援
[1]『窓ぎわのトットちゃん』から
[2]「あなたは大切な人」というメッセージ
[3]「関係」の成立
6.養育のつまずきを乗り越えさせるもの
6章 養育返上を考える【青葉紘宇】
1.行政統計から見た里親子不調
[1]児童相談所のデータによる不調
[2]厚労省福祉課データによる不調
2.不調について考える
[1]不調の意味
[2]里親子の相性
[3]不調への対応
3.不調事例から考える
7章 児童養護施設職員が望む「子育て支援」――全国「児童養護施設」調査から指導員の声を拾う【深谷昌志】
はじめに
1.児童養護施設で働く人たちの状況
[1]児童養護施設調査の枠組み
[2]施設職員の状況
[3]施設の人手不足と過労
2.児童養護施設で働く人々の声
[1]扱いの困難な子どもが増えた
[2]扱いの難しい子との対応に疲労困憊
[3]扱いの難しい子の接し方に求められるもの
[4]人材が集まらない
3.子育て支援員制度との関連
[1]子育て支援員に望むこと
[2]子育て支援員に託したいこと
[3]里親と児童養護施設の協力体制を築く
終章 里親をしてよかったか【深谷昌志・深谷和子・青葉紘宇】
1.実親との交流のない里子たち
2.親権か、子どものウエルビーイングか
3.里子との18歳以降の関係
4.週末里親――里子、里親にたくさんのゲストハウスを
5.また里子を預かりたいか
6.里親をしてよかった!
7.まとめ――里親への「子育て支援」のために
【付録資料】※弊社「データのダウンロード」ページ、または、当ページ「内容説明」欄にて下記資料データを入手できます
1.第2回全国里親調査:調査票
2.第2回全国里親調査1:集計表(度数)
3.第2回全国里親調査2:集計表(構成比)
[著者略歴]※初版刊行時のものです
深谷昌志(ふかや・まさし)
東京成徳大学名誉教授(教育社会学専攻)。奈良教育大学教授、放送大学教授、静岡大学教授、東京成徳大学教授を経て現職。
深谷和子(ふかや・かずこ)
東京学芸大学名誉教授(児童臨床心理学専攻)。筑波大学教育相談研究施設助手、東京学芸大学教授、東京成徳大学教授を経て現職。
青葉紘宇(あおば・こうう)
里親、社会福祉士。少年院教官、障害者施設、児童相談所を経て、NPO法人「東京養育家庭の会」理事長、NPO法人「こどもの地域生活サポーターこぴあ」理事長。
内容説明
里親を対象に行った全国調査をもとに、実親からの虐待経験や、発達障害のある里子の「心の世界」に迫る。教育社会学、児童臨床心理学、社会的養護の専門家による共同企画第2弾。
●付録資料(調査票・集計表[度数/構成比]) ダウンロード
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- データのダウンロード - 2020.01.07