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教育心理学者たちの世紀

ジェームズ、ヴィゴツキー、ブルーナー、バンデューラら16人の偉大な業績とその影響

教育心理学者たちの世紀

教育・発達心理学の発展過程を19世紀後半の哲学的基盤から21世紀の現在の研究到達点まで詳細に検討する。

著者 バリー・J・ジマーマン
デイル・H・シャンク
塚野 州一
ジャンル 心理 > 教育心理
心理 > 発達心理
教科書 > 参考図書 > 心理
出版年月日 2018/06/01
ISBN 9784571220555
判型・ページ数 A5・662ページ
定価 本体9,000円+税
 

目次

日本語版への序文(バリー・J・ジマーマン)

Ⅰ 創生期:1890年から1920年まで
 第1章 1890年から1920年までの教育心理学(バァーノン・C・ホール/シラキュース大学) 
   教育心理学と密接に関係した社会的状況
   教育心理学の領域
   1920年の教育心理学

 第2章 ウィリアム・ジェームズ:我らが合衆国の父(フランク・パハレス/エモリー大学) 
   愛情と研究の生活
   心理学への貢献
   ウィリアム・ジェームズと教育心理学
   ジェームズ派の伝統
   謝辞

 第3章 教育心理学へのアルフレッド・ビネーの貢献(リンダ・ジャービン、ロバート・J・スターンバーグ/イェール大学)
   理論と研究――教育分野への主な貢献
   教育心理学の分野への影響
   ビネー――時代の先を行くパイオニア

 第4章 デューイの心理学の展開(エリック・ブレドー/バージニア大学)
   伝記的背景
   新しい心理学
   自己実現――認知、感情、意思の役割
   ウィリアム・ジェームズとダーウィンの影響
   反射弓概念への批判
   情動の理論
   私たちはどう考えるか
   民主主義と教育
   結論

 第5章 教育心理学へのE・L・ソーンダイクの不朽の貢献(リチャード・E・メイヤー/カリフォルニア大学サンタバーバラ校)
   E・L・ソーンダイクとは誰か?
   略伝
   教育心理学における考えに対するソーンダイクの不朽の貢献
   教育心理学の成果に対するソーンダイクの不朽の貢献
   教育心理学の価値へのソーンダイクの不朽の貢献
   ソーンダイクの不朽の貢献に対する評価
   結論
   謝辞

 第6章 ルイス・M・ターマン:能力テストの開発のパイオニア(ジョン・F・フェルドゥーセン/パデュー大学)
   ターマンの青年期と教育
   ターマンのスタンフォードでのキャリアの見どころ
   主な心理学的達成
   心理学、教育学、学派に及ぼしたターマンの業績の評価
   ターマンの不朽の遺産

 第7章 マリア・モンテッソーリ:教育心理学への貢献(ジェラルド・L・ガットエック/ロヨラ大学シカゴ校)
   伝記の概観
   モンテッソーリの教育の心理学的貢献
   モンテッソーリのインパクトの評価
   結論――この分野のモンテッソーリの遺産

Ⅱ 隆盛期:1920年から1960年まで
 第8章 隆盛期:1920年から1960年までの教育心理学(J・ウィリアム・アッシャー/パデュー大学)
   1920年代と1930年代の教育心理学
   1940年代の教育心理学
   1950年代の教育心理学
   要約

 第9章 レフ・S・ヴィゴツキーの教育論:発達の文化的―歴史的、個人間的、個人的アプローチ(ジョナサン・タッジ、シェリル・スクリムシャー/ノースカロライナ大学グリーンズボロ校)
   ヴィゴツキーの生涯の概観
   教育への心理学的貢献
   評価
   結論
   謝辞

 第10章 B・F・スキナー:教育心理学における行動分析者(エドワード・K・モリス/カンザス大学)
   知的、文化的、個人的文脈
   実験的行動分析
   概念的行動分析
   応用行動分析
   教育
   結論
   謝辞

 第11章 ジャン・ピアジェ:学習研究とアメリカの教育(C・J・ブレーナード/アリゾナ大学)
   ピアジェの学究生活
   子どもの学習Ⅰ――学習―発達関係についてのピアジェ
   子どもの学習Ⅱ――指導法についてのピアジェ
   ピアジェ理論と学習理論――追記

 第12章 リー・J・クロンバックの教育心理学に対する貢献(ハガイ・クーパーミンツ/コロラド大学ボルダー校)
   リー・J・クロンバック――略伝
   測定の問題
   相互作用的アプローチ
   プログラムの評価
   リー・クロンバックの遺産

 第13章 ロバート・ミルズ・ガニェの遺産(ペギー・A・アートマー/パデュー大学、マーシー・P・ドリスコル、ウォルター・W・ワガー/フロリダ州立大学)
   歴史的背景の影響
   社会文化的背景の影響
   遺産の構築
   遺産の影響
   遺産の影響の評価
   結論

Ⅲ 現代の教育心理学:1960年から現在まで
 第14章 現代の教育心理学:1960年から現在まで(マイケル・プレスリー/ミシガン州立大学、アリシア・D・ロエイリグ/ノートルダム大学)
   20世紀末の教育心理学
   現代教育心理学を要約した書籍
   Journal of Educational Psychology: 1997-98
   1960年代初期の教育心理学
   現代の教育心理学の認知的変容
   最後のコメント
   謝辞

 第15章 ベンジャミン・S・ブルーム:その人生、研究、遺産(ローリン・W・アンダーソン/サウスカロライナ大学)
   彼の人生
   彼の研究
   彼の遺産
   謝辞

 第16章 パスツールの象限に該当する業績:N・L・ゲイジの教育心理学への寄与(デイビッド・C・バーリナー/アリゾナ州立大学)
   背景
   貢献1――『教授研究ハンドブック』
   貢献2――教授の研究と開発のスタンフォード大学センター
   貢献3――ダレス会議
   いくつかの追加貢献
   結論
   謝辞

 第17章 『教育の過程』から『教育という文化』へ:ジェローム・ブルーナーの教育への貢献の知的経歴(ナンシー・C・ルッケハウス/南カリフォルニア大学、パトリシア・M・グリーンフィールド/カリフォルニア大学ロサンゼルス校)
   情報源と視点
   ブルーナーの経歴としての心理学と人類学
   『教育の過程』へとつながる出来事
   『教育の過程』――構造主義者的方法
   認知発達の役割
   文化、認知発達、教育
   人間、学習のコース(MACOS)
   ヘッドスタート計画と1960年代
   人の終焉、学習の過程(MACOS)
   ナラティブと文化心理学
   教育と文化心理学の関連性
   教育心理学へのブルーナーの遺産

 第18章 アルバート・バンデューラの研究業績と教育心理学への貢献(バリー・J・ジマーマン/ニューヨーク市立大学大学院センター、デイル・H・シャンク/ノースカロライナ大学グリーンズボロ校)
   研究者として
   バンデューラの人間の発達と教育に対する貢献
   バンデューラの教育分野への寄与の評価
   バンデューラの遺産

 第19章 アン・L・ブラウン:学習と教授の理論モデルの発展(アンヌマリー・サリバン・パリンクサー/ミシガン大学)
   不十分なパフォーマンスにおける方略活動の役割
   文章理解の基礎研究
   相互教授研究
   学習者たちの共同体を育成する


[執筆者一覧]
バァーノン・C・ホール(Vernon C. Hall):Syracuse University
フランク・パハレス(Frank Pajares):Emory University
リンダ・ジャービン(Linda Jarvin):Yale University
ロバート・J・スターンバーグ(Robert J. Sternberg):Yale University
エリック・ブレドー(Eric Bredo):University of Virginia
リチャード・E・メイヤー(Richard E. Mayer):University of California, Santa Barbara
ジョン・F・フェルドゥーセン(John F. Feldhusen):Purdue University
ジェラルド・L・ガットエック(Gerald L. Gutek):Loyola University, Chicago
J・ウィリアム・アッシャー(J. William Asher):Purdue University
ジョナサン・タッジ(Jonathan Tudge):University of North Carolina at Greensboro
シェリル・スクリムシャー(Sheryl Scrimsher):University of North Carolina at Greensboro
エドワード・K・モリス(Edward K. Morris):University of Kansas
C・J・ブレーナード(C. J. Brainerd):University of Arizona
ハガイ・クーパーミンツ(Haggai Kupermintz):University of Colorado at Boulder
ペギー・A・アートマー(Peggy A. Ertmer):Purdue University
マーシー・P・ドリスコル(Marcy P. Driscoll):Florida State University
ウォルター・W・ワガー(Walter W. Wager):Florida State University
マイケル・プレスリー(Michael Pressley):Michigan State University
アリシア・D・ロエイリグ(Alysia D. Roehrig):University of Notre Dame
ローリン・W・アンダーソン(Lorin W. Anderson):University of South Carolina
デイビッド・C・バーリナー(David C. Berliner):Arizona State University
ナンシー・C・ルッケハウス(Nancy C. Lutkehaus):University of Southern California
パトリシア・M・グリーンフィールド(Patricia M. Greenfield):University of California, Los Angeles
バリー・J・ジマーマン(Barry J. Zimmerman):City University of New York Graduate Center
デイル・H・シャンク(Dale H. Schunk):University of North Carolina at Greensboro
アンヌマリー・サリバン・パリンクサー(Annemarie Sullivan Palincsar):University of Michigan

[訳者紹介]※初版刊行時のものです
塚野州一(つかの・しゅういち)
富山大学名誉教授、心理学博士
新潟県生まれ。1970年東北大学大学院教育学研究科教育心理学専攻博士課程退学。富山大学教授、富山大学教育学部長・同大学院教育学研究科長、立正大学特任教授を歴任、2010年退職。
主著:『過去、現在、未来における自己の価値づけの変容過程とその規定要因の検討』(風間書房)、編著『みるよむ生涯発達心理学』『みるよむ生涯臨床心理学』(以上、北大路書房)、共訳『学童の成長と発達』(明治図書出版)・『新しい学習心理学』『自己調整学習の指導』(以上、北大路書房)、編訳『自己調整学習の理論』『自己調整学習の実践』『自己調整学習と動機づけ』(以上、北大路書房)、共監訳『自己調整学習ハンドブック』(北大路書房)

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内容説明

デューイ、ピアジェ、ブルーナー等、16名の研究者の事績を通じて、教育・発達心理学の発展過程を19世紀後半の哲学的基盤から21世紀の現在の研究到達点まで詳細に検討する。

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