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精神分析の迅速な治療効果

現代の生きづらさから解放されるための症例集

精神分析の迅速な治療効果

患者のトラウマを根底から捉え、ラカン派精神分析で迅速な治癒へ導く様を描き出すバルセロナの症例検討会。

著者 ジャック゠アラン・ミレール
森 綾子
ジャンル 心理 > 臨床心理
出版年月日 2018/09/05
ISBN 9784571240706
判型・ページ数 A5・192ページ
定価 本体2,500円+税
 

目次

献辞(ジュディット・ミレール)
まえがき(ミケル・バッソル)

第一章 症例ミンナ――テロに遭遇してトラウマを負った30代女性
 開会(オラシオ・カステ、エルヴィラ・ギラーニャ)
 人生の糸(アラセリ・フエンテス)
 【討論】現実界に法はない

第二章 症例マルタ――夫の暴言に悩み離婚を望む30代女性
 3回の治療面接(アントニ・ヴィセンス)
 【討論】結婚生活のなかの三角形

第三章 症例アンドレア――十年前に離婚した40代女性
 美術のほうへ(カルメン・ガリード)
 【討論】周期理論

第四章 症例ペドロ――愛と欲望のあいだで女性を選べない30代男性
 これはブリーフ・セラピーの一つではない(ルシア・ダンヘロ)
 【討論】新たな周期のはじまり

第五章 症例ペペ――大便を失禁する4歳男児
 精神病者のちょっとした発明(フェリックス・ルエダ)
 【討論】恐怖症がないこと

第六章 症例アロンソ――病的嫉妬で浮気の証拠を探し求める30代男性
 錆びた甲冑で遍歴する騎士(アマンダ・ゴヤ)
 【討論】精神病の男性

あとがき(ピエール゠ジル・ゲゲン)
訳者あとがき


[監修者紹介]
ジャック゠アラン・ミレール(JACQUES-ALAIN MILLER)
1944年 シャトルー(フランス)生まれ、精神分析家。
高等師範学校(ENS)卒業。在学中ルイ・アルチュセールのすすめでジャック・ラカンの講義に出席しはじめる。ラカンの死後1981年からエコール・ドゥ・ラ・コーズ・フロイディエンヌを率い、1992年には世界精神分析協会を設立。パリ第八大学精神分析科での「ラカン的オリエンテーション」と題する講義の多くはスペイン語で書籍化され、また雑誌La Cause freudienne、La Cause du Désirに収録されている。ラカンの講義録「セミネール」の編集のほか、著書、論文、記事など多数。現代フランスの知識人の一人とみなされている。

[訳者紹介]※初版刊行時のものです
森 綾子(もり・あやこ)
1971年 広島県生まれ、臨床心理士。
1996年 慶應義塾大学大学院社会学研究科社会学専攻修士課程修了
2002年 パリ第八大学大学院精神分析科博士課程単位取得退学
現 在 護国寺こころの森相談室室長
    渡辺メンタルクリニックカウンセラー

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内容説明

著名なラカン派精神分析家の症例とバルセロナでの検討会の記録。テロや離婚、夫のDV、精神病、嫉妬など現代人が抱える悩みを捉え直し、迅速な治癒に至った症例を紹介する。

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