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回想法と回想療法  新刊

おしゃべりを楽しむ心療回想法で認知症予防

回想法と回想療法

回想療法の理論面から、認知症チェックリストなどの具体例、地域での展開までを詳細に解説した実践ガイド。

著者 日本回想療法学会
小林 幹児
ジャンル 医療 > 医療
出版年月日 2019/04/25
ISBN 9784571500138
判型・ページ数 B5・224ページ
定価 本体2,600円+税
 

目次

第1章 認知症を正しく理解する――認知症は生活障害
 1-1 「痴呆症」から「認知症」へ 2004年に名称も内容も大きく変わった
 1-2 若年性アルツハイマー病は、老人の認知症とは少し違っている
 1-3 脳とカラダで認知症を予防する
 1-4 認知症を定義する
 1-5 認知症介護に役立つ回想法
 1-6 「あるある探し」と「ないない探し」
 1-7 人間は120歳まで生きることができる

第2章 脳のしくみと記憶――身体が老化すると脳も老化する
 2-1 「覚えられない」と「思い出せない」は違う
 2-2 映像イメージ記憶を言語化する
 2-3 「酸素化ヘモグロビン」が酸素を運ぶ
 2-4 「チョコレートが認知症に効果あり」は、都市伝説だった
 2-5 そもそも“認知”って何だ
 2-6 高齢者の心理を理解する

第3章 回想療法の理論――心理療法としての回想法
 3-1 1960年代に精神科医バトラー博士が「回想療法」を提唱した
 3-2 回想療法はオーストラリアやカナダなど移民国家で発展した
 3-3 ADL記憶(10~15歳の記憶)の存在を検証した
 3-4 ADL記憶を維持する方法を理解する

第4章 1H話法の基本技術――楽しくおしゃべりする方法
 4-1 1H話法の技術を学ぶ
 4-2 “レミニン”と“レミニシャン”の関係になる
 4-3 心理的な抑圧状況の“防衛機制メカニズム”を理解する
 4-4 アクティブリスニングと自己コントロールトレーニング

第5章 4人式回想法――個別式とグループ式のメリットを活かす
 5-1 4人式回想法の特徴
 5-2 写真を活用した回想法
 5-3 昭和の事物を使った回想法
 5-4 Dチェックの実施方法

第6章 心療回想法のタブー集――正しい回想法を学ぶ
 6-1 認知症になるための“ステキな生活”?
 6-2 進行手順における間違い
 6-3 進行技術における間違い
 6-4 医療職が回想法を実施する場合の留意点

第7章 初期認知症とうつ病を弁別するDCL(初期認知症チェックリスト)
 7-1 認知症の初期症状を測定するDCL(Dementia Check Lists) 初期認知症チェックリスト
 7-2 DCLの実施手引書
 7-3 DCLの記録用紙
 7-4 葛飾区シニア活動支援センターの回想法教室で活用されたDCL

第8章 R-ADL(Reminiscence Memory & ADL)――記憶の回復がADLを回復させる
 8-1 記憶とADLを記録するR-ADL実施マニュアル
 8-2 ADLアイテムの解説
 8-3 回想アイテムについて
 8-4 R-ADL記録用紙
 8-5 老人施設で開発されたR-ADL
 8-6 R-ADL活用施設の事例

第9章 レミニセンスブック(回想録)の実施方法
 9-1 心療回想法的インタビュー4つのポイント
 9-2 レミニセンスブック(回想録)インタビュー項目
 9-3 幼児期のインタビュー項目
 9-4 児童期のインタビュー項目
 9-5 青年期のインタビュー項目
 9-6 結婚についてのインタビュー項目
 9-7 仕事についてのインタビュー項目
 9-8 子が親にするインタビュー項目

第10章 心療回想法で作成したレミニセンスブック(回想録)の実際例
 10-1 田山キヌさん(87歳仮名)認知症予防
 10-2 友江真智さん(88歳仮名)廃用性認知症対応
 10-3 山岡美智子さん(84歳仮名)うつ病対応
 10-4 中川アキさん(37歳仮名)心療回想法の症例

第11章 パーム(掌)とパームを触れ合わせて気持ちをつなぐ
 11-1 回想療法とパーミング
 11-2 パームは親と子をつないでいる
 11-3 パーミングの考え方
 11-4 パーミング図解
 11-5 パーミングのQ&A

第12章 死の受容に寄り添う心療回想法――デスレミニセンス
 12-1 マインドケアとしての心療回想法
 12-2 死を受容した生き方
 12-3 回想療法のインタビュースキル
 12-4 SDD:医学的延命措置を拒否する意思表明書(Self Dignity Declare)の保管
 12-5 SDDの解説
 12-6 看護介護のための宗教観

第13章 自治体委託の認知症予防事業
 13-1 取手市委託の認知症予防事業
 13-2 新しい認知症予防事業“回想法スクール”
 13-3 回想法スクール:レミニンの平均年齢は76歳。レミニシャンは70歳
 13-4 レミニンカフェ:元気な高齢者が、元気の出ない高齢者を、元気づける活動
 13-5 レミニンフレンド事業で訪問回想法
 13-6 ボーダーシニアを救う
 13-7 回想法おしゃべりトレーニング

第14章 地域や施設での実践展開
 14-1 「施設病」の危機:なぜ高齢者施設で回想法が必要なのか
 14-2 老健に回想法を導入する意味
 14-3 龍ケ崎市立歴史民俗資料館で回想法
 14-4 回想療法センター鳥取の活動
 14-5 回想療法センター杉並の活動

第15章 日本回想療法学会の活動
 15-1 レミニシャンの育成
 15-2 日本回想療法学会創立20周年史
 15-3 日本回想療法学会の活動実績(抜粋)
 15-4 日本回想療法学会の通信教育:心療回想士の資格認定


[著者紹介]※初版刊行時のものです
小林幹児(こばやし・かんじ)
博士(行動科学)
内閣総理大臣認証特定非営利活動法人 日本回想療法学会 会長
介護予防専門 介護保険指定訪問介護事業所 回想療法センター取手 センター長
産業能率大学非常勤講師
老人と子どもがいっしょに楽しむ空間をめざして保育士資格・調理師免許・訪問介護員2級資格を取得

■略歴
1953年東京生まれ。日本大学大学院にて修士(心理学)を取得。渡米し、Ph.D.取得。文部省管轄財団法人にて発達と加齢研究を行う。退職後、北海道の地域中核病院で地域医療介護担当として臨床経験を重ねる。老人医療施設の心理相談および管理職や教育職を歴任し、現在は、回想療法の啓発普及とともに、取手市委託認知症予防事業「回想法スクール」、取手市助成総合事業「レミニンカフェ」、取手市委託地域支援事業「レミニンフレンド」を展開。

■実績
4市(取手市・守谷市・つくばみらい市・常総市)市議会議員合同研修会、茨城県博物館協会(茨城県市町村歴史民俗資料館連絡協議会)研修会、取手市市民大学講座、取手市介護予防サポーター養成講座、取手市地域福祉計画策定委員会、柏市グループホーム全職員対象回想法研修会、取手市教育委員会、特別民間法人中央労働災害防止協会、北海道立消費生活センター、札幌高等裁判所、札幌家庭裁判所、神奈川県教育委員会、沖縄県教育委員会などで研修・講習を行う。

■著書・論文・学会発表
「回想療法の理論と実際」福村出版(2009)
「介護職・リハビリ職(PT・OT・ST)のためのシンプル回想療法」福村出版(2009)
「深層心理を読み解く夢の事典」日本文芸社(2009)
「おしゃべり心療回想法」論創社(2007)
「うつ病脱出インタビュー法 心療回想法のすすめ」メタモル出版(2007)
「回想療法の理論と実際」アテネ書房(2006)
「ターミナル期の患者と家族とのコミュニケーションを豊かにする心療回想法」医学書院『訪問看護と介護』9巻9号(2004年9月)
「痴呆高齢者への「心療回想法」によるコミュニケーション技術」医学書院『精神看護』7巻3号(2004年5月)
「回想法入門」サイコテックス出版部(2003)
「ADLを低下させる記憶群の消失」日本心理学会第77回大会(2013)
「回想療法でうつ症状が改善した事例報告」日本心理学会第75回大会(2011)
「回想法で楽しくやさしく」北海道医療新聞社『ベストナース』(看護専門雑誌)(2004~)連載中
他多数

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内容説明

認知症予防として注目される回想療法の理論面から、認知症チェックリスト、パーミング、「回想録」の具体例、自治体・地域での展開までを詳細に解説・紹介した実践ガイド。

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